道路の拡張工事に伴って建て替えられた祖父の家

祖父は北陸にある能登半島の付け根に位置する片田舎に住んでいたのですが、昔は毎年お盆になると父の運転で神奈川にある自宅から、何時間もかけて帰省していました。海が目の前でとにかく街から遠い場所にあるという印象でしたが、庭には小さな家庭菜園があり、家は木造でとても大きな家でした。

それから20年近く経ち祖父が亡くなる頃に、道路を拡張するため家の敷地を半分くらい削られるという話が浮上しました。祖父が苦労して建てた家でしたので、とても悔しい気持ちで一杯だったかもしれませんが幸か不幸か、亡くなった後にその工事が始まりました。

その頃私は長期旅行をするために仕事を休んでいましたので、祖父が亡くなったと同時に帰国することになり、しばらくそのまま叔母と一緒にその家に暮らしていました。

今は積もることはなくなりましたが昔は雪国でしたので、初めてそこで過ごした冬はとても寒かったですが、灯油のヒーターで暖めたその広々とした空間は居心地がよくてなぜだかとても安心することができ今でも記憶の片隅に残っています。

それから暫くして新しい家が建ちましたが、それでもなお普段住んでいる神奈川の家に比べると格段に広くて、先日も訪れていた際に、前はどれだけ広い家に住んでいたのだろうとふと考えてしまいました。